200人と会ってもダメなアラフォー女性の「結婚を阻む壁」 好きになった時のドキドキ感を求める彼女たち

新しい扉

ヤフー引用    長いですが読んでいただけましたら幸いです特に🔴~🔴の部分と🔵も見て下さいね

“社会に出たら結婚するのが当たり前”“結婚してこそ、一人前”
そんな考えはもはや一昔前のこと。今の時代、結婚は“個人が選択する時代”になったといわれている。そんななかでも、多くの人たちがまだ“一度は結婚してみたい”と、心のどこかで思っているのではないか。
そして婚活してみるのだが、現実は思っていた以上に厳しく、一定期間婚活をすると疲弊して“やっぱり結婚は自分に向いていない”と結論を出し、婚活市場を去っていく……。

マッチングアプリ婚した13歳年下の男性と一緒に写る新山千春さん

仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、婚活に疲れてしまう人たちの特徴を見ていきながら、どうしたら婚活がうまくいくのかを一緒に考えてみたい。  

婚活をしたあと、

🔴“結婚は自分には向いていない”と判断しがちなのは、恋愛経験がないままに婚活を始めた人に多い。🔴

この傾向になりがちなのは、男性よりも圧倒的に女性だ。男性は、恋愛経験がなくても、お見合いの回数を重ねることで、女性と会話することやデートに慣れていき、そこから成婚へとつなげていく。

🔵■結婚を後回しにしてきた

私が学生だったころ、既に周りの友達には彼氏彼女もいて、巷ではスタービーチやミクシー等がその頃流行っていて周りとの温度差はあったのかなと実感した時だった

さとえ(39歳、仮名)は何故回りが結婚していたのに、こんなにできないんだろうとも思った、それを友人に話した所、さとえは真面目過ぎたからね…といわれいました

🔵

なぜ、恋愛経験のない女性は“結婚は自分に向いていない”と判断してしまうのか。まずはさとえ(39歳、仮名)のケースを見てみよう。

さとえは、私大を卒業後、医療従事者として働いていた。給料は同年代の女性の平均以上は稼いでいたし、趣味や食事に散財するタイプではなかったので、貯金もしっかりあるようだった。このまま1人で生きていくとしてもお金に困ることはないのだが、年齢が結婚への気持ちを駆り立てた。

「これまで結婚を後回しにしてきたのですが、来年40歳になるし、この1年のうちに結婚できたら、もしかしたら子どもが授かるかもしれない。生まれて初めてなのですが、婚活してみようと思います」  

そう言って婚活をスタートさせたのだが、恋愛経験もなかったので、どういう男性を選んだらいいのかの基準がわからなかった。

そこで筆者は、こうアドバイスした。

「お相手のプロフィールには、年齢、年収、住んでいる地域、趣味、自己PRがありますから、“この方となら結婚ができるかも”と思える人をまずは選んでみてくださいね」

さとえは、自分からはお申し込みをする基準が定まらないので、まずはお申し込みをしてくる男性と会ってみようと思ったようだ。

親子ほど年齢が離れている男性の申し込みは受けなかったが、年齢か近い男性の申し込みは積極的に受けて、最初の1カ月で10人の男性とお見合いをした。しかし、それらすべてにお断りを出してきた。

そして、こんな感想を漏らした。

「ホテルのティーラウンジって、あんなに混雑しているとは思いませんでした。それもほとんどがお見合い客。なかには早めに来て席を取っている男性もいたけれど、私がお見合いした男性は、ギリギリに来る人たちばかりでした。3回目のお見合いを終えた頃から、私が20~30分先にティーラウンジに行って、お席を取るようにしていました」

見合い時間ギリギリに来て、女性が先に来て席を取っていても平気な顔をしている男性は、それが性格そのものを表している。話も自分本位で、相手を思いやる会話もできない。なかには「ずいぶん混雑していますね。場所を移りましょうか。私はこの辺詳しくないので、どこか知りませんか?」と、移動する見合い場所を丸投げしてきた男性もいたようだ。

■「手を握られて」ダメだった…  

10人と会って、お見合いした男性たちに幻滅していたようだったので、「自分でお会いしたい人に、申し込みをかけてみたらどうですか?」と、アドバイスした。

 そこから、3つほどお見合いをし、そのなかの1人、たかお(41歳、仮名)と交際に入った。そして3回デートしたところで、たかおから“真剣交際”を申し込まれた。

 結婚相談所の場合、お見合いの後に入るのが仮交際。この時期は新しいお見合いをしても、何人と仮交際をしていてもいい。ただし、そのなかから結婚を考える相手が出てきたら、真剣交際に入る。そこは、1対1の交際になるので、ほかに仮交際をしている人がいたら“交際終了”を出すし、新しいお見合いもできなくなる。

ところが、さとえは真剣交際を承諾して1度デートをしたのだが、すぐに交際終了を出してきた。理由は、こうだった。

 「真剣交際に入るのを早まりました。この間のデートでたかおさんから、『手をつなぎましょう』と言われてつないだんですけど、もう居心地が悪くて。申し訳なかったけれど、信号で立ち止まったときに、バッグからハンカチを取るふりをして、そのあとはバッグをたかおさん側に持ち替えて、手をつなげないようにしてしまいました。これじゃあ、結婚して1つ屋根の下で暮らすなんて、とても無理です」

 真剣交際を終了したあとに、新たなお見合いを3人としたのだが、それらすべてにお断りを出してきた。そして、いたったのがこんな結論だった。

 「やっぱり私は、結婚には向いていないというのがわかりました。そもそも男性が苦手なんです。婚活のことを考えるとつらくて、つらくて、夜も眠れない。体調も最悪で、仕事にも支障をきたしています」

 それから、「少し婚活から離れたい」と休会を申し出てきた。

■で200人以上に会ったけれど

 ゆき(40歳、仮名)は短大を卒業後、メーカーに就職。27歳のときに会社主催のあるイベントで知り合った2つ年上の男性と恋人同士になり、付き合いを続けていた。そこから3年。30歳を目前にして、ゆきから結婚の話を持ち出すと、2人の関係が微妙に変化していった。

 「『そろそろ結婚を考えない?』と言ったら、『まだ仕事が安定していないし、今家庭を持つ自信はない』と言われたんです。私が結婚というワードを出してから、彼が急に距離を取り出したんです。会うのも1カ月に1度くらいになって。このままの関係を続けていても中途半端だと思って、私から別れ話を切り出しました」

 そして別れたのだが、その半年後に友人を通じて、彼が結婚したことを知らされた。

 「おそらく2股をかけられていたんです。私から決めた別れだったし、もう気持ちも残っていなかったけれど、『結婚した』と聞いたときは、さすがにショックでした」

 フラれたとは認めたくなかった。“彼よりももっといい男性と結婚してやる”という気持ちから、自分磨きに力を入れるようになった。

 「マナー教室や料理教室に通いました。習い事をしながらも、出会いのチャンスをうかがっていたけれど、35歳を過ぎた頃から、まわりの景色が変わった。素敵な男性はほとんどが結婚している。そこで、自分から出会いに行かないといけないと思い、婚活アプリに登録してみたんです」

見た目も華やかで美人のゆきには、登録するやいなや、たくさんの“いいね”が来た。ゆきが登録していた婚活アプリは、“いいね”が来た相手に“いいね返し”をすると、チャットがつながり、2人のやりとりができるようになる仕組みだった。  

「婚活アプリで200人くらいに会いました。でも、“結婚したい”と思う相手には出会えなかった。あと、いいなと思う男性と、どんどん話を詰めていくと、 “妻とは別居しているんだけれど、まだ離婚が成立していない”というパターン。既婚者は3人いました。今考えたら、別居していたかどうかも定かではない。私って本当に男運がないんだなと思いました」

 そこで「結婚相談所で婚活をしたい」と、筆者の相談所を訪ねてきた。

 相談所の場合、独身証明書、身分証明書、学歴証明書、収入証明書などの公的書類を提出しないと入会できないので、既婚者は登録できない。

 ただ、ゆきはアプリも同時並行して続けていたようだ。登録していたアプリは女性は無料て使えたので、「やれることをやって、ベストを尽くしたい」という理由からだったのだが、筆者からは婚活を取り散らかしているように見えた。

 また、お見合いの申し込みをかける男性の理想が高すぎた。年齢が近いか年下。年収も1000万円超え。見た目もいい相手にばかり申し込みをかけるので、なかなか受諾されなかった。

 「おかしいなあ。アプリなら、もっと会えるのに」

 いや、そのアプリですでに200人と会って、結婚する相手が見つからなかったのだ。また、「結婚を真剣に考えた」という相手は、既婚者だったではないか。アプリで13歳年下の男性と出会って結婚した新山千春さんのようには、いかないのだ。

 新山さんは、なぜ選ばれたのか?  子どもがいようが13歳年上であろうが、42歳には見えない美貌と芸能人というブランドを備え、同年代の女性と比べたら桁外れの経済力があったと思われる。

 結婚は、「選ぶこと」と「選ばれること」がイコールにならないと成り立たない。自分が選ぼうとしている相手から選ばれないのは、相手からしたらその女性を選ぶ価値が見出せなかったからではないだろうか。

■なぜ婚活から結婚に結びつかない? 

今回の2人のケースは女性側の話だったが、仲人の経験則でいうと、男性と女性とでは、婚活から結婚にいたるまでの考え方が、大きく違っている気がする。

 男性は“結婚”という結果が欲しいので、その結果が得られるまで、ひたすらお見合いをしていく。結婚という結果が得られないと、選ぶ相手の条件をどんどん広げていく。  

筆者の相談室に47歳で入会してきた男性がいた。年収は1000万円。彼は「子どもがほしい」と言って、最初は38歳までの女性をお見合いの対象にしていた。ところが、それではなかなかお見合いが成立しない。

 そこで1年後に年齢を41歳くらいまでに広げた。それでもなかなかうまくいかない。

 2年が経って49歳になったとき、47歳の女性と成婚していった。“結婚”という結果を得るためには、子どもは諦めて年齢の近い女性を選んだのだ。

 なかには、子どもを諦めきれない男性もいる。4年間婚活をして4歳年をとったのに、女性の年齢は据え置きのまま。ひたすら30代にお申し込みをかけ続けているのだが、女性との年齢差はどんどん開いていくので、ますますお見合いが組みにくくなっていく。

 ただ、どちらのケースにせよ、結婚という結果がほしい男性は、女性よりも婚活疲れを起こしにくく、タスクをこなすように毎月お見合いを淡々と申し込んでいく。そして、成立するとお見合いをしていく。そこから付き合いがうまくいけば、成婚していく。

 対して、女性は最初に掲げた理想を貫く。年齢、見た目、年収などの条件を広げようとしない。「結婚できるのなら誰でもいいわけではなく、自分が好きになれる相手と結婚したい」と、気持ちを重要視した婚活をする。

■好きになれる相手はいるのか?

好きになれる相手を探すのは、とても難しい。  

これまでいくつかの恋愛してきた女性は、過去にモテていた記憶や相手、そして好きになったときのドキドキ感が忘れられず、過去と同じレベルの恋愛を求めて、どんどん出会いを続けていく。そのうち気持ちが疲弊して、婚活から離れていく。

 ただ、こうしたタイプの女性は結婚を諦めたわけではない。“いつかいい出会いがあったら結婚したい”と思いながら、年齢を重ねていく。

恋愛経験もないままに年を重ね、婚活市場に入ってきた女性は、前出のさとえのように、男性に出会っても、なかなか恋愛のスイッチが入らない。そんなときに手を握られたり、肩を抱かれたりすると、男性に対して嫌悪感を抱き、“自分は結婚には向いていない”と結論づけて、婚活をやめてしまう。

 結婚しないと世間体が悪いという時代は去り、結婚が個人の選択にゆだねられる時代になったからこそ、結婚することが難しくなった。

 婚活アプリにせよ、結婚相談所にせよ、婚活のポータルサイトに登録をすれば、何万人という婚活相手がいて、選べる選択肢がいくらでもあるように錯覚してしまう。だからこそ、そこから1人を選ぶのが難しくなった。

 自分の掲げている条件をすべて満たしてくれる理想の相手は、まずいない。やみくもに出会い続けるのではなく、1つひとつの出会いを大切にして、対峙した相手と真摯に向き合いながら関係を築いてほしいと、筆者は願っている。

タイトルとURLをコピーしました