40代以上は婚歴あるほうがモテる現実 「30代後半以降でも結婚できる」は甘すぎる理由

新しい扉

ヤフー引用

2023年も11月となりました。クリスマス、年末年始と休暇を取る方が増えてくる季節までもうすぐです。婚活を考えている方は、計画的な行動をおすすめしたいと思います。

『夢は9割叶わない。』(2014年)というベストセラー書の著者、漫画家の弘兼憲史さんは、その本の中で、要約すると「夢は夢である限りは9割叶わない。夢を目標にかえて実現させる。これにはタイムリミットの設定が必須だ」と夢をかなえたいと願う若い世代に助言しています。これはまさに婚活にも当てはまります。

「結婚なんて、したくなったらできるはず」「婚活していれば、いつかは出逢えるはず」では、なんともならないという統計上の結果があります。特に男女ともに30代前半までの成婚を目指さないと統計的には成婚が厳しいのです。どうしてでしょうか?  ■30代後半以降でも結婚している男女とは  図表は2022年に成婚した34万4823組の成婚を男女別×年齢(結婚生活開始年齢)別にみた際の、年齢別の再婚者数割合を筆者が計算した結果です。

 まずは男性の結婚ですが、35歳で20%、つまり35歳で結婚した男性の5人に1人が再婚男性です。37歳では26%と再婚男性が4人に1人を超えます。39歳では32%で約3人に1人、41歳では39%で約5人に2人、45歳で50%に到達します。それよりの上の年齢は図表から一目瞭然ですが、ほとんどが再婚者の結婚といった状態です。  女性側の分析結果も同様です。36歳で25%、39歳で33%、44歳で50%が再婚者の結婚となります。男女ともに50代では約8割が再婚者の結婚で、再婚者が占める成婚割合に男女で大きな違いはありません。

 つまり、30代後半からは再婚を目指して婚活市場に再度現れる男女との戦いが主となっていく、といって間違いはないでしょう。 ■再婚男女参入を見据えた婚活戦略とは  「おかしいなあ、30代後半以降の結婚話なんて身近な友人からも聞くけどなあ」という方は、その友人かそのお相手、もしくは双方が再婚者というケースが含まれていることが、統計的に見れば少なくないはずです。  また、「フィルターバブル」といって自分にとって都合のいい結婚話ばかりをネット検索して読んでいると、ポータルサイトなどではレコメンド

(「レコメンド」は、英語の「recommend」を語源とするカタカナ語で、「おすすめ」や「推奨」の意味を表します。 たとえば売り手側が顧客に対して商品やサービスをすすめるときなど、ビジネスシーンや日常生活で幅広く使われています)
エンジンが作動して、統計的には稀有な「外れ値結婚」の情報を次々と読者の前に展開し始めます。こうなると「もう世の中は俺のしたい結婚しかないなあ!」という状態となって、誤解にもとづく自信ばかりが高まっていき、ますます成婚からは程遠くなってしまいます。

「タイムリミットの設定が重要」という教えに従うならば、もし30代前半までの男女ならば、タイムリミットを35歳までに設定することで、再婚を目指す同性に取られてしまうリスクを軽減できます。また、30代後半より上の初婚を目指す男女は、一刻を争う状態でタイムリミットを決めて動くべきである、ということを念頭においてください。

そうはいうものの「結婚できれば誰でもいいけれど……」という方ならば、統計的に60代までは男女数が全国ではほぼ一致していますので(ただし若干男性余り)、同年代の男女で、離別・死別の方をも含めて、広域で探すことで結婚しやすくなります。

■再婚者がモテる理由

 2022年は全成婚の1/4(25%)が再婚者を含んだ(双方再婚、どちらかが再婚)の結婚でした。40代以降の成婚は再婚者だらけといった状況となっていきますが、中年再婚者は中年初婚者よりも成婚に至りやすい(モテる)というデータがあります。

 結婚相談所に婚活会員データを提供している大手IBJの40代以上の会員の成婚状況の集計結果からは、初婚、再婚、再々婚以上、の3者のうち、「再婚」つまり、リスタート1回目挑戦の男女が40代以上では最も成婚しやすいことが明確に示されています。

 加えて複数の自治体の結婚支援センターの会員登録状況をみても、40代以上における婚歴あり登録者の割合は3割いない状況ですので、明らかに婚歴のある中年男女のほうが婚歴のない中年男女よりも成婚しやすいことがわかっています。

 筆者は2020年以降、月に1度、結婚支援団体や地方の女性流出をなんとか食い止めようと頑張っている団体と勉強会を行っています。現場の声や上記のような統計的実態、またはインタビュー・ご相談内容等から、再婚者(特に1回目)がモテる理由は以下の3点があると思います。

① 自身の失敗経験から相手に対して寛容である(実例:検索条件が「再婚者もOKとしてくれる方」など) ② 若い時に結婚を決めた経験があるだけに、早め早めに動く行動力と決断力がある男女が多い
③ 複数回の結婚を目指すという行動からも「結婚したいという気持ちが強い」  以上からもわかるよ うに、一度から数度結婚している男女のために、年齢が高いという以外(年齢条件以外)は、非常に強敵です。初婚を叶えるには若い男女ほど有利な理由はここにもあります。

■30代後半から再婚者の成婚割合が急増する背景

 かつてある研究会で「男も結婚を急いだほうがいい?  そんなこといっても、もともと低めのスペックなんで若くたって変わらないじゃないですか?」と質問した方がいました。その方は年齢が高かったので、再婚者の参入など気にしなくてよかった総婚かつ離婚割合が低い時代の方でした。

筆者が「例えばスペックが同窓会の2軍であっても、1軍の同性が再婚を目指して戻ってくる前に、気になる相手との結婚を頑張れば、日本は一夫一婦制ですから、同じ同性に気になる異性を何回もとられずに済みます。だから急ぐんです」とお話ししたところ、「ああ、それもそうだな……」と身近な事例を思い出したかのような表情をされていました。

 国の2022年の離婚統計を筆者が分析したところ、離婚された方の「別居開始年齢」のピークは、男性が30代後半、女性が30代前半で、アラフォーまでの男女の離婚が半数を占めています。30代後半から再婚者の成婚割合が急増してくるという結婚の実態を見事なまでに説明しているデータだと思います。  

初めての結婚を目指す男女はぜひ、タイムリミットを設定して取り組んでほしいと思います

男性表

女性表

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